外装塗装や補修工事で最低限しなくてはならない3つのこと
絶対に即決しないこと
外壁塗装は実はもっとも被害相談件数が多い業界でもあります。
実際に毎日15件ほどの被害相談があります。
表に出ているデータだけでこれほどの被害報告があるのですから、実際にはもっと多くの被害があるはずです。
このような業界ですから、我々もしっかりと業界の常識を知ったうえで業者を選んでいかないとあとで後悔することとなるでしょう。
なぜこんなにもトラブルが多いのかというと、
・そもそも外装塗装には定価が無いこと。
・業界の人間でないと適正な相場がわからないということ。
・依頼する消費者にはほとんど知識が無いということ。
・手を抜かれても、どこを抜かれたかチェックができず、問題が出てくるのが数年後なのでどうしようもないこと。
このような理由から、大変残念ですが、外壁塗装工事の業界は「悪徳業者が一番多い業界」として知られています。
消費者の無知を利用して、ボッタクリ業者が横行していたり、手抜き工事が頻繁に行われているという完全に消費者をなめている業界なのです。
ですから、営業マンがきて、何となく良さそうだから契約してみようなどと思わずに、契約前に慎重に吟味する必要があるのです。
必ず複数社の相見積もりをとること
まずは複数社の相見積もりを取って、価格のチェックをしましょう。
その際、重要なのは実は見積もりの総額ではなくて、個別の単価です。
もちろん総額が安い方がいいのは決まっていますが、最初は見積もりを出してきた塗装業者がボッタクリ業者なのか、まともな会社なのかをチェックするためには、実は個別の項目をチェックする方がわかりやすいのです。
まずは最初に見るのは、各項目の単価です。
各項目の単価ごとに見積もりを比較してみましょう。
例えば、一般的な足場代の費用は、平米単価で600円前後です。
見積もり項目にある、足場代は通常、単価600~800円で見積もりがなされないと適正ではないということです。
これ以上の金額なら高めの見積もりということになりますし、600円〜800円の範囲なら、一般的な相場と言えます。
この単価をもとにすると一般的な一戸建ての足場代は、平均で10~15万円くらいとなります。
したがって、足場代で20万円以上の見積もりを出してくる業者は要注意となります。
また、必要のない項目がある場合もあります。
A社ではあってB社ではない項目がある場合は、そもそも本当に必要な項目なのかもわかりませんので、チェック項目として注意しましょう。
よく、足場代はサービスなので実質10~15万円分サービスというようなことをいう業者もいますが、実は他の項目にその分をしっかり上乗せしていることもありますので項目別にチェックしていくことが重要なのです。
足場代サービスと聞くとすごく得な気がしますが、他の見積もりで帳尻をあわせているので、実際にはサービスでもなく、実は割高だったということにもなるので他項目の金額も含めて、しっかりチェックすることが大事です。
最低限の知識を持った上で臨むこと
まずは塗装業者には下記のような形態があります。
塗装業者を依頼するにしても、依頼先はリフォーム会社、リフォーム営業会社、工務店、塗装屋、塗装職人専門店など様々な形態があります。
簡単にいうと、施工は実際には誰がやっているのか?を頭に入れて、見積もりをしてもらうことが重要です。
塗装屋や塗装職人専門店などは依頼先の職人が工事をするので中間マージンは発生しませんが、その他の形態だと中間マージンがどんどんと上乗せされていきます。
リフォーム会社やリフォーム営業会社などでは下請け業者だけでなく、営業マンなどへの給与分もありますのでその分のマージンも上乗せされるということです。
下請けならまだしも、場合によっては孫請け業者が塗装工事をすることもありますので、孫請け業者は利益を出すために手抜き工事をしてしまうというわけです。
よく、リフォーム営業会社の営業マンが、モニター価格というものを提示する場合がありますが、これは単なる営業手法に過ぎません。
もともと高い金額から値引きをして、安い印象を与えているだけなのでこのような業者は要注意です。
そもそも、外壁塗装の手抜きトラブルや被害と言うのは、工事が終わった時には素人ではわからない場合がほとんどで、実際に分かるのは数年後ということも多いのです。
経年と共に手抜き工事だったことが発覚するので問題なのです。
したがって、外壁塗装の業者選びはとても慎重に行う必要があるのです。
最低限の知識を得た上で見積もりをして、業者を選ぶのと選ばないとでは工事の料金は当然のこととして、家の寿命にもかかわることなので慎重にやってもらえればと思います。
無料でもらえる冊子ですが、外装塗装のことがコンパクトにまとめられていますので外装塗装を考えている人は是非一読して欲しい内容です。